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■ぼくらは戦争を待っている(ログ)
2002/11/05から2003/08/15まで連載するも、Lycosサーバの消滅とともに終了した日記またはエッセイ(小論文)。



■2005/04/04(月)成功と失敗は同義である

発明王エジソンが、白熱電球の実用化に向けて収集した、フィラメント用の炭素繊維の数はおよそ6000といわれる。彼が最後にたどりついた炭素繊維は、日本の竹だったという逸話も残るが、太平洋の波濤を越えてまでトライ・アンド・エラーが続けられたことは素直に驚嘆する。

エジソンの例を牽くまでもなく
『失敗がなくして成功はありえない』
『失敗は成功の母である』
とは巷間云われる。

なぜなら成功と失敗は、時系列を度外視してみれば、同義であるからだ。

しかし、逆説的に正しいこの言を、人が受け入れられるかどうかは別問題だ。それは通常、人は失敗のあまりの過負荷に耐えられないからである。最悪、人は失敗すれば死んでしまうではないか。すれば、現世での金銀財宝ですらも追い付かないようなリスクがあらわれる。

そこで、死すらも怖れないか、引き換えにできるような代償が必要になってくる。つまり生(成功)と死(失敗)をも同義にしてしまう価値観までが登場してくる。それは後世の史家の筆であったり、イエス・キリストによる救済であったりするのだろう。

成功に向けたモチベーションを養うことは容易いが、失敗をして、なおそれが成功の道程であると認識させ、さらなるモチベーションを動機付けることは難しい。

それができたのが、インドを目指して新大陸を発見したコロンブスであり、弟子に裏切られたイエス・キリストであった。彼らがさらなる動機付けをなしえたのは、コロンブスの目的は、富の獲得であって、貿易航路の開拓は二義的であったこと、イエス・キリストの目的は、人類の救済であって、弟子の選定にあったわけではなかったからでもある。

その意味でヘマをしているリーダーは、そのヘマすらも成功の一過程であると認識させる事ができれば、より求心力を高めることもできるのである。

やはり、成功と失敗は、時系列を度外視してみれば、同義であるのだろう。

参考・引用資料
『ヘマな奴ほど名を残す』
著:ピーノ・アプリーレ
訳:泉 典子
出版社:中央公論新社


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