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■ぼくらは戦争を待っている(ログ)
2002/11/05から2003/08/15まで連載するも、Lycosサーバの消滅とともに終了した日記またはエッセイ(小論文)。



■2003/07/07(月)クレイジーダイアモンズ

かつて取り引きされた貿易品にちなんで穀物海岸、象牙海岸、黄金海岸、奴隷海岸とそれぞれ名付けられたアフリカ大西洋岸は、現在ではダイヤと武器のバーター取引が行われるのが通例となっていた。

(引用開始)
<リベリア>大統領が国際部隊派遣を条件に辞任の意向 (毎日新聞)
2003年7月5日(土)0時16分
 ロイター通信によると、リベリアのテーラー大統領は4日の演説で、国際平和維持部隊の派遣を条件に、辞任に同意する意向を示した。平和維持部隊の派遣を検討する米政府がテーラー大統領の退陣要求を強める中、同大統領は辞任によって事態を収拾するしかないと判断したものとみられる。
(引用終了)
アフリカ大陸の大西洋に面したギニア、リベリア、シエラレオネ、コートジボアール、そしてガーナはボーキサイト、金、ダイアモンドなどの鉱物資源に恵まれている。ただしそれはそこに住むすべての人に恵みを約束する類いのものではない。

部族抗争という火に鉱物資源の利権が油を注ぐ役割を果たしているからである。とくにダイヤの利権をめぐっての内戦がつづいたのはシエラレオネとリベリアであった。シエラレオネの反政府勢力RUF(革命統一戦線)のフォーディー・サンコーとリベリアのチャールズ・テーラー大統領は昵懇の仲と云われて、国際機関の職員を誘拐するなど可愛いもので、児童保護などという文句の通じないチャイルド・ソルジャーを使うだの、意に沿わない住民の手を切り落とすなど平気でやっていた。

それだけダイヤ利権が魅惑的なのだが、シエラレオネではクーデターが起きたり、RUFがゴネ得で政権に入ったり、民間傭兵会社がやってきたりと、まったくとばっちりの来ない日本から眺めれば(不謹慎ながら)面白いショーがつづいていた。そのショーの背後にはリベリアがあり、それが今回の派兵の背景にある。

同様のショーがリベリアでも繰り広げられるならば、テーラー大統領が辞任・亡命したところで終了となるわけがない。アメリカからの解放奴隷によって建国されたリベリアでは、テーラー大統領を含めた支配階級は、すべてこの解放奴隷出身と見てよいだろう。シエラレオネも首都のフリータウンを中心に解放奴隷の子孫(クレオール)が支配階級となっている。

アメリカにしても解放奴隷の国といういきさつがなければこんな辺境に兵を送りたいとは思っていない。ただしテーラー大統領がリビアから援助を受けているとの噂は考慮するだろう。またダイヤ利権はウラン同様、基本的にイギリス系のモノだから、派兵で今後アメリカの影響力がどうなるかは興味があるが。

そして日本で“ゲリラがダイヤで武器を売買しているから、リベリアとシエラレオネの可哀想な人たちを救うためにダイアモンド不買運動を始めよう”などという主張にお目にかかることはないだろう。

参考URL
萬晩報から
ダイヤモンドよ永遠に
ワールドリーダーから
WR0716 世紀を超えてなおも戦闘が続くギニアおよびその周辺国
田中宇の国際ニュース解説から
ダイヤモンドが煽るアフリカの殺戮 (2000年2月3日)


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