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■ぼくらは戦争を待っている(ログ)
2002/11/05から2003/08/15まで連載するも、Lycosサーバの消滅とともに終了した日記またはエッセイ(小論文)。



■2003/05/31(土)合衆国のエンパイアルート

フィリピンの情勢も米軍の再配置・対テロ戦争・対中封じ込めと無関係ではない。

(引用開始)
<比大統領会見>MILFのテロ活動放棄を改めて主張 (毎日新聞-全文)
2003年5月29日(木)18時11分
 【マニラ井田純】フィリピンのアロヨ大統領は29日、大統領府で日本メディアと会見し、反政府武装勢力、モロ・イスラム解放戦線(MILF)が前日行った停戦宣言について、「前進と評価できるが、誠実に履行されるかどうか見守りたい」と述べ、テロ活動の放棄や、アルカイダ、ジュマ―・イスラミアなどテロ組織との関係断絶を表明するよう改めて求めた。
 MILFへの対応について大統領は、「彼らに機会を与える」としながらも、国軍部隊撤退など譲歩の考えがないことを示唆。米国の支援で国軍強化を図り、「テロとの戦い」を進める方針を表明した。
 アロヨ大統領は来月2日から韓国、日本を歴訪し、盧武鉉(ノムヒョン)大統領、小泉純一郎首相と会談する予定。大統領は、ミンダナオ地方のテロ対策に関連して、貧困削減に向けた日本からの援助に感謝の意を表した。
 さらに、今回の歴訪で、北朝鮮の核開発問題について日韓両国首脳と意見交換する意向を示し、「地域にとっても重要な問題と認識している。解決に向け両国と共同歩調を取りたい」と語った。  また、不出馬表明後も立候補のうわさが絶えない来年の大統領選については「現在直面している課題に取り組んでいる」と語っただけで、明言を避けた。
[毎日新聞5月29日] ( 2003-05-29-18:11 )
(引用終了)
米軍の韓国・沖縄からの再配置の検討を考える限りは、中期的には朝鮮半島から満州までと沖縄から台湾までの防衛線(の一部)を日本が肩代わりさせられることになるだろう。アメリカの対中封じ込めには、日本の再軍備化が盛り込まれている。日本が大陸に進出するには、他の海洋国家の承認が必要であることからは問題ないが、個人的には二度と半島や大陸を植民地にしたいとは思わない。それは朝鮮・支那の日本化であると同時に、日本の朝鮮化・支那化につながるからだ。もちろん海洋国家である台湾は別である。

そしてアメリカは、台湾から南シナ海における中共の進出を防ぐため、対テロシフトを名目にフィリピンに肩入れしはじめている(インドネシアについても同様である)。日本→フィリピン→インドネシア→インド→イラクがアメリカ合衆国のエンパイアルートというわけだ(裏道にオーストラリアも確保する予定)。となると、イラクまでのルートを安全たらしめるためイラン(ペルシア)への攻勢を強めるのも整合性がある。

一方で海への出口を失った中共は、シベリア(沿海州含む)・朝鮮半島・インドシナ半島・ミャンマー(ビルマ)・ネパール・中央アジアへと迂回することにならざるをえない。アメリカが、エンパイアルートの安全性を確保すると焦点はこれらの地域に移ってくるだろう。これらの地域のうち中共がもっとも浸透しやすいのはどこだろう。

シベリアはロシアとの協調をすすめるなら自粛せねばならない。朝鮮半島はむしろ鬼門になる。ミャンマーとネパールはインドがある以上撹乱にしかならない。中央アジアへは対テロの名目が成り立つがすでにアメリカが橋頭堡をたてている。そうなるとインドシナ半島しかない。ASEANは陸と海で分断される可能性が出てきた。ASEANにおける亀裂と紛争は深刻なものになりそうだ。


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